ロイター通信からこのようなニュースが出てきました。
IMF、リスク資産の再暴落警告 市場の楽観と実態に「ずれ」
国際通貨基金(IMF)は25日、新型コロナウイルスの感染拡大が一段と広範囲に及び
ロックダウン(都市封鎖)措置が再導入されたり、通商面での緊張が再び高まったりすれば、株式などのリスク資産が新たな暴落に見舞われる可能性があると警告した。
国際金融安定報告書の改訂版で「金融市場の楽観論と世界経済の動向との間にずれが生じている」と指摘。このずれは「リスク資産が再び調整するリスクを高めている」とし、大半の株式市場や社債市場の価値が「過大評価されている」ようだとした。
調整のきっかけとして、現在想定されている以上の景気後退の長期化および深刻化、新型コロナの感染第2波、封じ込め措置の再開、通商面での緊張再燃などを挙げたほか、経済格差の拡大に伴う世界的な社会不安の広がりも投資家心理を損なう可能性があると言及。
「これまでも経済的圧力が大きな弱気相場下で反騰したことはあるが、その後はよく下落していた」とした。
YouTubeチャンネルでは何度もお伝えしているように
金融経済と実体経済の乖離はいよいよ警告をださなくては
ならないレベルになったということですね。
Contents
株式市場はヨコヨコの展開 そこに潜むリスク
上昇相場は明らかに終わって雰囲気が変わっていますよねという事をお伝えしてきました。
いまの相場はヨコヨコという感じですよね。
むしろちょっと失速気味という感じですらあると思います。
とはいえ、大暴落ということにもなっていないわけですから
今回はここで挙げられたようなリスクが
いま実際にどの程度のものなのかをみていきたいと思います。
コロナ実際の感染者数!?
感染者は全世界中で1000万人以上となり
死者数は50万人を超えているという状況です。
更に、米疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド所長によると
3月から5月にかけて使われた診断方法では、おそらく10%程度しか確認できていないとしてアメリカの新型ウイルス感染者数について、実際は報告数の10倍以上とみられると発表していています。
南アフリカなどの感染者数ももちろん正しい数は把握できていない状態ですから
実際の感染拡大状況を考えると、今も、ものすごい勢いで感染拡大していると言えます。
また、フロリダ州のスクリップ研究所の発表によれば
フロリダを中心に流行しているコロナウイルスは変異型だとみているんですね。
これらの情報だけみても、やっぱりまだまだ未知のウイルスだということを
改めて肝に銘じておく必要があると思います。
その上で。
こんなニュースまでもでてきました。
中国でいったい何が起きているんだという感じですが
コロナウイルスで混乱している最中に豚インフルなんていうものも
流行り出したら本当に壊滅状態になる可能性もあります。
日本でも地味に感染者数が増加していますが
死者数もそれほど多くないし、自粛期間も終わったということで
なんかぼやけた感じなっていますよね。
経済は何とか動き出そうとしていますが政府による具体的な感染予防策は中途半端なところで終わりかけていますし、これは不安ですよね。
再ロックダウンの動き…
実は世界中で再度ロックダウンの動きが出てきています。
豪ビクトリア州
ドイツ北西部
ロックダウン再開 食肉工場でのアウトブレイク受け
中国、河北省安新県
40万人対象にロックダウン 感染増加
また、テキサス州のアボット州知事は先週、バーの閉鎖や、レストランの店内の座席数を50%に制限するよう指示し、フロリダのロン・デサンティス州知事も再び経済活動を規制。同州のバーに対し、敷地内でのアルコールの提供をやめるよう命じています。
再ロックダウンの兆し
経済を何とか保ちつつというのが前提にはなると思いますが
コロナウイルスが変異するなど状況によっては再ロックダウンになる都市が増えていく可能性もぜんぜんあると思います。
特にマスクをすることに抵抗がある人たちというのはまだまだ多いようですから非常に心配です。
通商面でのリスク
こんなさなかではありますが、アメリカは結構むちゃくちゃなことを考えています。
米国、英・EU製品に新関税検討-31億ドル相当に最高100%
つまりヨーロッパの商品がアメリカでは価格2倍になる可能性があるわけです。
より経済が冷え込む可能性がありますよね。
また日本にも何かしらの規制がくる可能性もあります。
まとめ
これらのことを考えると、やっぱり経済のV字回復を考えるのは難しいので
V字回復してしまった株価との乖離はあると思います。
もちろん、超大型の経済対策もありますし、
ワクチン開発の進展など新しい情報がはいってくれば状況はかわるとも思いますが
現状としては「株価は割高」だと、僕は考えています。
経済や投資を考える上で少しでも何か参考になれば嬉しいです。
僕の投資スタンスはnoteにもまとめているので、よければ概要欄からも
のぞいてみてくださいね。ということで、今回は以上です。