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Web3.0とは何か?超わかりやすく解説します

インターネットは「社会的インフラ」とも呼ばれるようになり水道や道路と同じくらい当たり前で、生活に欠かせないものとなりました。

買い物もコミュニケーションも、遊びや仕事さえ今やインターネット空間の中で完結させることができます。

この便利なインターネットがこれから向かおうとしている新時代について、あなたはどこまでご存知でしょうか。

まだ確かなことは分かっていませんが、おぼろげながら見えてきたその姿は、近年Web3.0と呼ばれるようになりました。

こういった新しいIT用語、よく分からない上に次々と出てきて、ついていくのがちょっと大変ですよね。

でも大丈夫です。今回の記事では「Web3.0がどんな世界になりそうか」についてとにかくわかりやすく解説します。

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動画でもわかりやすく解説!

Contents

ネットはまだまだ進化する

Web3.0は、イギリスのコンピュータ科学者であるギャビン・ウッド氏が言い始めた新しいインターネットのあり方を指した言葉です。

それは初期のインターネット時代の良さと、今の便利な時代の良さが融合する世界だといわれています。

さらに、それぞれの時代に存在した問題点が克服できると期待されています。

これらをより理解していくためにまずはインターネットの歴史を振り返ってみましょう。

インターネットを個人で使うようになったのは、今からたった30年ほど前のことです。

この頃は通信速度も遅く、文章だけの個人サイトがパラパラと作られ、他の人はそれを閲覧するだけという時代でした。

画像さえ表示するのが大変で、今あなたが見ているような動画を見ることはできません。

また、サイトを作るにも高度な知識が必要で「一部の人だけが情報を発信している」という状況です。

今のように誰もが当たり前にインターネットを使いこなすなど一般の人は想像もしていませんでした。

1995年にマイクロソフト社がWindows 95を発売するとインターネットを使う環境が大きく改善しました。

それまでは難しい操作が必要でしたが、素人でも簡単に接続できるようになったことでインターネットはいっきに広がりを見せたのです。

これによって弾みが付き、様々なインターネットサービスが開始されました。

Yahoo! JAPANやGoogle、ネット掲示板「2ちゃんねる」が登場したのも、だいたいこの頃です。

ネット通販も利用者が増えだして、現在につづくネット社会の下地が出来ていったといえるでしょう。

この初期の時代を後に「Web1.0」と呼ぶようになりました。

Web1.0の大きな特徴

Web1.0の大きな特徴は、インターネットの急速な発展に伴って、様々なサイトやサービスが個別に存在していたということです。

それぞれの自由な意志がインターネット上で表現され
現実世界の制約から開放された自由な空間だ」という期待が抱かれていました。

しかし、やり取りは一方通行になりがちで相手の顔も見えず、またルールも定まっていなかったので問題もたくさん起こりました。

例えば、インターネットの拡大によってコンピュータウィルスが広がり、世界中で大きな被害を出しています。安全上の問題も多かったのです。

ユーザーへの直接的な危険性や技術的な問題点も多いけれど気をつけていれば自由な活動ができるという感じです。

そこから…
技術革新や法律の整備などが進んだことでインターネットは飛躍的な進化を遂げていきます。

特にポイントとなるのが「双方向でコミュニケーションを取れるようになった」ことです。

ブログやSNSが登場し、テキストだけでなく画像や動画の共有も活発になりました。いまご覧いただいているYouTubeがまさにそうです。

これらのプラットフォームやコンテンツを介してみんなそれぞれ面白いことや楽しいことを自ら発信し、共有し情報を気軽にやり取りできる時代になったのです。

それが「Web2.0」と呼ばれる、今の僕たちが生きる時代です。

ビッグ・テック」と呼ばれるGAFAMをはじめとする一部の超巨大IT企業に集められた技術、資金、データによって生活がどんどん快適になるサービスが生み出されました。

その気になれば、家から一歩も出なくたって暮らせます。

しかしそれは、進化を担った一部の大企業に「大きく依存」する状況に繋がりました。

いまやビッグ・テックのサービスがなければ生活に困る…というほどに
大企業への依存と独占を生んでしまったのです。

ネットは誰のもの?

現代は「インターネットによって個人が活躍できる時代だ」といわれます。

なんといっても、YouTuberやインスタグラマーなど、無名だった個人でさえ影響力を手に入れ、収入を得てそれだけで暮らしていけるようになったほどです。

しかしその多くが、ビッグ・テックのサービスに依存することでその企業の事情に振り回されやすいのも事実です。

実際に、企業の都合でアカウントやコンテンツが消されるなどネット上での活動が逆に制限を受けてしまうという事態が起きています。

時間と労力をかけて集めたフォロワーや築いた関係性が企業のさじ加減一つで消えてしまうこともあります。

例えば、あるプラットフォームで出来たファンや友人でさえも自分ではなくサービスの管理者が所有しています。

この大人の学び直しTVも24万人以上のチャンネル登録者さんがいてくださいますが、もしYouTube自体が突然無くなってしまったら、個別に連絡をとることは難しいでしょう。

YouTubeでもTwitterでもInstagramでも、いくらフォロワーを抱えていようとも運営母体がいなくなってしまうとまたゼロからやり直しになってしまうのです。

ネット上の活動記録やコンテンツは本来「その人自身のもの」ですが、実は場を提供する「企業の所有物」にすり替わってしまっているということです。

さらに問題なのは、個人情報です。

SNSを通じた情報漏洩や権利侵害の他にも企業が集めた膨大な個人情報がハッキングされたり、別の企業にこっそり渡ったりする問題も起こりました。

また個人情報が「一部の企業だけに独占されている」という指摘も出ています。

なぜそれが困るかというと、新規参入企業が不利になって最初から負けが決まってしまうからです。

新しい企業が頑張って成長しても、資本力に圧倒的な差があれば同じようなサービスをつくられてしまいますし、買収によって会社の経営権を奪われてしまうこともあります。

さらに言えば、多くのサービスはとても便利で面白く「人間がハマりやすい設計」になっています。
個人はそのサービスを使ってたくさんの時間を過ごします。

そこで収集された個人情報にもとづいてそのユーザーに興味のありそうな情報が優先的に次々と表示される設計になっています。

探す手間が省けてとても便利」という面もありますが裏を返せば企業のさじ加減でユーザーに偏った情報を送り続けることもできてしまうのです。

このように、多くの理由から「自由だったはずのインターネットを、少数の大企業が独占的に支配している」という批判の声が高まりはじめました。

そこでこの問題について調査が行われ、昨年の10月アメリカの議会でビッグ・テックの独占禁止法に関する報告書が提出されました。

アメリカでは議会や複数の州が連携してビッグ・テックの規制を求めて訴訟も起こしています。

この結果がどうなるかは分かりませんが、問題をそのまま放っておけるものではなくなってきたという状況なのです。 

W3時代、力は分散する 

一方で「独占と言っても、実際に便利ならそれで良いじゃないか」という考え方もあります。

実際にビッグ・テックの貢献は大きく僕たちが恩恵を受けているのは間違いありません。

しかし、数々の問題が無視できないことは事実でありこの問題を乗り越えるために「Web3.0」という考え方が登場したのです。

今までは、大きな力をつけたビッグ・テックに問題があったとしてもサービスを使うことは避けられず、上手く付き合っていくしかありませんでした。

そんな中で、この状況を変える新しい可能性が見えてきたのです。

その肝となる技術が「ブロックチェーン」なのです。

ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンの特徴をものすごく簡単に言うなら特定の管理者がいらなくなる仕組みです。

インターネット上のデータを特定の企業が管理して独り占めするのではなく、インターネットに参加している人たちが、自分たちでデータを管理するようになるイメージです。

管理者として情報やデータを独占的に管理する企業がいなくなるのでお金やデータのやり取りもすべて自分たちでお互いに監視しあいながら管理します。

その分、大企業の意図や権力にも左右されない「本来の自由なインターネット空間」が期待されているのです。

では、ブロックチェーンを使ったWeb3.0が実現すると僕たちの生活はどのように変わるのでしょうか?

まず、今まで起きていた問題が解決します。

インターネットにアップしたイラストや動画などのコンテンツを勝手に流用される「著作権の侵害」はもはや日常茶飯事です。

それがブロックチェーンであれば、誰がアップしたものなのか、どこでどう使われたのかまでデータは全て公開されるようになるので、履歴を辿ることができます。

この履歴は暗号化され、誰でもみれるように、分散して記録されるので改ざんは困難です。

その他にも、個人情報は特定企業のサーバーに集められているので、そのサーバー自体がハッキングされるとすべての情報が流出するという危険性がありました。

しかしブロックチェーンなら、個別のサーバーに情報があるわけではないのでその危険性がありません。情報の管理が分散されていることから、情報漏洩などの危険性も大きく下がります。

SNSなどのプラットフォームサービスはどうでしょうか?

今までは、特定のプラットフォームの中でやり取りし
そこで生まれたコンテンツや繋がりは企業の支配を受けていました。

TwitterやInstagramでいくら繋がっていたとしても
アカウントを消されてしまうと、それを修復することはできませんよね。

しかしブロックチェーンでは、特定企業の管理なしにやり取りができるので、自分の繋がりは自分のものになりますし、やりたいことを今までよりもっと自由に表現できるのです。

企業が個人情報を勝手に使うことも出来ませんし、ビッグデータを独占して権力を握ることも出来なくなります。

これらが意味するのは、特定の企業に依存しない「本当の意味での自由なインターネット」です。

これが今見えてきた、Web3.0という新しいインターネットの世界なのです。

もちろん、まだ課題も多く残っています。

管理者がいないという事は、困ったときに問い合わせる先はありませんし、犯罪に使われる可能性もあります。

ですからweb3.0はいますぐに実現するわけではありません。

ただ!

この方向性を見据えたプロジェクトやサービスはものすごい勢いで研究や開発が進められているのは事実です。

いまは仮想通貨やNFTを理解する一部の人たちのものですが、もうまもなく世の中にも大きく広がり、僕たちを新しい世界に連れていってくれることでしょう。

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ということで、今回は以上です(^^)/

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