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WTOとは何か?世界貿易機関?要点を絞ってわかりやすく解説します。

イギリスのEU離脱問題や米中貿易問題など貿易に関するニュースが連日世界中を賑わせています。

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さて、その中で”WTO”という言葉がよく出てきていますが、あなたは説明できますか?

Contents

WTOとは何か?

概要

WTOはWorld Trade Organizationの略称です。

日本語では「世界貿易機関」(せかいぼうえききかん)と言います。

  • 設立年は1995年1月1日
  • 本部はスイスのジュネーヴ
  • 2019年現在の加盟国数は164。加入申請中の国は22。

役割

世界各国で行われている貿易が、自由で公平なものであるかをチェックしています。

貿易の妨げとなっている制度や国と交渉を行い、貿易が円滑に進むために活動しています。

WTOがつくられた経緯

1929年からはじまる世界大恐慌がキッカケとなっています。

それぞれの国は、外国から入ってくるモノに対して”関税”をかけ自分たちの国の産業を守ろうとします。

これがブロック経済と呼ばれるものです。

関税について

そもそも、海外の商品を輸入すると「関税」という税金がかかります。

なぜ「関税」がかかるのかというと”自国の産業を守るため”というのが大義名分です。

関税が無かったら、安い海外製品が日本中で手に入るようになり、相対的にみて価格の高い日本国内の製品を買う気がなくなってしまいますよね。みなさんも、買い物をするときに同じような商品であれば安い方を選ぶと思います。

これが日本国内の産業を守るということに繋がっているというわけです。

みんな自国の産業を守りたい

それぞれの国が自分たちの産業を守りたいという気持ちがあるので”関税を無くそう”ということには中々なりません。

ただ!

貿易しやすい国同士の組み合わせがあるわけです。そのお互いの利害が一致する国については個別で約束をつくればいいよねということでできたのがEPA(経済連携協定)というわけなのです。

しかし、ブロック経済的な考え方だと、自分の国ばかりを守ろうとして、なかなか世界中の国々とはつながっていけません。

そこで!

もっと関税を低くして、国と国とが自由な貿易をできる世の中にしたようがいいよねということで1947年にWTOの前身となる「GATT(ガット)」と呼ばれる条約ができました。

GATTでは、世界共通で関税に関するルールを決めました。

それが良い仕組みだったので、加盟国が増え組織が大きくなっていきました。

そこで、暫定的な協定であるGATTからパワーアップさせて”国際機関”として運営していく必要がでてきたということで、1994年に「WTO(世界貿易機関)」が設立されたのでした。

WTOの最恵国待遇とは?

最恵国待遇(さいけいこくたいぐう)とは、WTO協定の基本原則の1つです。

いずれかの国の産品に与える最も有利な待遇を、他のすべての加盟国の同種の産品に対して、即時かつ無条件に与えなければならないというものです。

例えば。

WTO加盟国の日本が、アメリカとの交渉において、ある製品の関税率を5%にすると約束したとします。

この関税率はアメリカ以外のすべての加盟国に関しても適用されなければならないというルールです。

まとめ

目まぐるしく動く世界のニュースをしっかりと追っていくには基礎知識が大切です。

今回のWTOとは何かを知るということも基礎知識です。

勉強しながら、世の中のニュースをひも解いていきましょう!

今回は以上です。

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