私たちは瞬間瞬間でものすごい数の”選択”をしています。
1日に9,000回以上の選択をすると言われていますね。
それほどまでに人間は選択することが大好きなのです。
さらに、人間は複雑な道を選んでしまう性質があります。
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こんな実験がありました。
マウスを迷路に入れます。
その迷路には「まっすぐな道」と「枝分かれした道」が用意されていて、ゴールには同じ量のエサが置いてあります。
「まっすぐな道」と「枝分かれした道」どちらを選んでもゴールは同じです。
効率を考えれば、当然まっすぐな道を選ぶはずです。
しかし、結果は逆でした。
複数回の実験を行った結果、ほぼすべてのマウスがあえて枝分かれした選択肢の多い道を選んだのです。
そして!
この傾向は人間にも当てはまることが別の実験で分かっています。
あなたは立体迷路に入り込みました。
こんな感じの立体迷路に入り込んだとしましょう。
ずっと真っすぐだけ進むこともできますが、左右にも道があります。
左右の道に入ると、そこから選択肢はどんどんと増えていきます。
そんな中で、ずっと真っすぐだけ進むことができますか?
私はどこかで右に曲がったり、左に曲がったりしたくなります。
つまり、人間もマウスと同じようにあえて選択肢の多い道を選ぶ傾向が見られたということです。
それはなぜなのか?
人間の本能に”選択したい”という思いがあるからなのです。
選択は欲求
食欲、性欲、睡眠欲などと同じように”選択したい”というのも欲求なのです。
人間にとって抑えがたい欲求というわけです。
だからこそ、多くのトレーダーが、何もせずじっくり待つだけで勝てる相場でも、色々なチャートをみたり経済指標を気にしたりして、ついつい無駄な取引をしてしまうのです。
実はこれは”選択したい”という欲求なわけですね。
ですから、本能的欲求を抑えることは簡単なことではありません。
「買ったら忘れろ」という相場格言があるように
- 自分でシナリオを決める
- エントリーポイントとエグジットポイントを決める
- そこからは何もしない
こういったシンプルなトレードがいかに大切か痛感しますよね。
何かを考えて冷静なトレードをしているつもりでも、それは”選択したい”という”欲求”に負けているだけかもしれませんよ?
トレードのことを忘れて映画とか動画でも観ながら時間をつぶしたほうが良い成果がでるかもしれませんね。
今回の記事がトレードを振り返ってみるキッカケになれば幸いです。