投資

人工知能(AI)で投資はどうなる?サラリーマン投資家はどうするべきか。

人工知能(AI)という言葉は最近になり、本当によく見かけるようになりましたよね。

私たち投資家の立場から考えてみても…

・人工知能(AI)関連銘柄が盛り上がるのか?
・衰退していくセクターは何なのか?
・人工知能(AI)の自動売買に個人は勝てるの?

などなど気になることが多いかと思います。

特に、人工知能(AI)が人間の仕事を奪うことで大量の失業者が生まれ、世界恐慌やリーマンショック並みの経済危機に発展する可能性も指摘されています。

今回は、AIの現状と、どのような未来が訪れる可能性が高いのかをお伝えしていきます。

Contents

人工知能(AI)の限界

そもそも人工知能(AI)が把握できることは何か?

そもそもAIはコンピューター上で処理をおこなうソフトウェアに過ぎません。コンピューターは0と1などの数字に置き換えて物事を理解します。言い換えれば0と1などの数字に置き換えられないことは理解できない、ということです。

つまりAIが理解できるのは
・論理的に言えること
・統計的に言えること
・確率的に言えること
というわけです。

ですので、数字で置き換えられないことに関してはAIは苦手です。例えば、人間の感情は0と1で理解することはとても大変です。

人間なら”嬉しいけれど、すこしだけ悔しさも入り混じっている”みたいなときがありますよね。そいういう曖昧な感情を完全に数値化できないことは感覚でも理解できるかと思います。

人工知能(AI)は人間の言葉も理解できない。

現状では、人間が使う言語もAIは理解できてはいません。

でも、Siriはいつもちゃんとした答えを返してくれるよ!

そんな声もあるかと思いますが、実は言葉自体を理解しているわけではありません。

”統計学的”に考えて最も適切だと思われる答えを出しているのです。

AIは加速度的に進化しているので今後状況がかわる可能性もありますが、現状ではAIが人間を支配する時代”シンギュラリティ”はまだすぐには来ないと言えるでしょう。

人工知能(AI)に奪われる仕事

じゃあ、AIって意外とたいしたことないんじゃないの~?

上記までの記事を読まれた方は、そう思うかもしれないですね。

ただ、お伝えしたように
・論理的に言えること
・統計的に言えること
・確率的に言えること
によって対応が可能な分野については、人間の仕事をAIがやっていくことになります。

文句も言わず、体調も崩さず(故障はあるかも)、低コストで24時間365日働き続けるAIがあるのに人間を雇う必要もなくなりますからね。

アメリカに警備ロボットを提供する「Knight scope」という会社があり、”一般的な警備員の給料よりも低い時給で貸し出す”という戦略でサービスを提供しています。

もちろん警備員の命が危険にさらされることもないし、人間のように疲れてパフォーマンスが落ちることもなく、そのうえ低コスト。人間よりも警備ロボットが選ばれる方向に進んでいくのはあきらかですよね。

人工知能(AI)に奪われない仕事

先ほどの話のように人間の言葉や感情を深く理解することはできません。ですので、AIが不得意なことは人間の仕事として残ります。

今後の仕事に求められる能力は…

・コミュニケーション能力
・理解力
・柔軟な対応

です。人間らしい柔軟な判断が求められ、コミュニケーションにより臨機応変に対応していく必要のある仕事は残る可能性が高いと言えます。

例えば医療の分野などでは人間が携わらなければいけない業務が多く残ると考えられますが、それらに携わることができる人間は限られるでしょう。

つまり、AIによって奪われない仕事もあるけれど、その仕事ができる人間は限られるということです。

どれくらいの能力があれば仕事が奪われないの?

国立情報学研究所教授の新井紀子氏によれば、AIはすでに大学でいうところのMARCH合格圏内くらいの実力をもっているそうです。

MARCHと言えば、大学進学希望者のだいたい上位20%です。ですからAIができない仕事をできる人間は全体の20%にすぎない可能性があると言えます。

もちろん学力だけで仕事ができるできないは判断できませんが、AIが加速度的に進化していくことを考えると労働者の80%が失業する、そんな大失業時代が訪れる可能性も否定できません。

未来のことは誰にも分かりませんが、AIが人間の仕事を奪い始めているという事実がありますので”いまやっている仕事はAIでもできるのかな?”と自問しておくべきですよね。

人工知能(AI)が投資家へあたえる影響

かつてゴールドマンサックスは500人のトレーダーが売買を担当していたが、今ではトレーダーはたったの3人になっているという話を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。

AIは論理、統計、確率というジャンルが得意だということをお伝えしましたが、過去のデータを高精度で解析し、圧倒的速度でトレードをすることなんかは、まさにAIの得意分野です。

そして、トレードの分野でAIが今後ますます猛威をふるうのは間違いないでしょう。AIのアルゴリズムに則った高速売買が続けばボラティリティの高い相場が増えてくる可能性も増えるでしょう。

では個人トレーダーが稼げなくなるのか?というとそんなことは無いと考えます。

なぜなら投資は高精度に高速トレードができれば勝てる世界ではないからです。

世界No.1投資家のウォーレン・バフェット氏は「何千回も取引をするのではなく、優良企業の株を適切な価格で買い、永遠に売らないつもりで持ち続けること」と説いていますし、AIがいくら高速トレードを仕掛けようとも、同じ土俵で戦う必要はないわけです。

むしろアルゴリズムに則ったトレードをする分、値動きのクセがつよくなることで、個人投資家はトレードしやすいことになる可能性すらもあると思っています。

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ただ、AIは常に学習しますので、われわれ個人投資家も、常に勉強してAIをうまく活用して稼いでいきたいところですね。

本日は以上です。

参考:『AIvs教科書が読めない子どもたち』

〜日本大恐慌時代の一般市民投資戦略〜

コロナウイルスに
中央銀行の大金融緩和。

いま、世界は大転換期。
これから日本はどうなるのか?

知識があれば
対策をすることができる。

逆に…

何も知らなければ奪われるまま。

知識をつけて
大切な資産を守ろう。
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