投資

コカ・コーラが27年ぶり値上げ…物価が上昇するのはなぜ?

炭酸好きなsuasiです。さて、先日気になるニュースがありました。

「コカ・コーラが27年ぶりに価格改定 大容量PETが中心、物流費・原材料価格の高騰で」とのこと。

清涼飲料メーカーのコカ・コーラ ボトラーズジャパンは8日、「コカ・コーラ」など大容量サイズの清涼飲料の価格改定を4月1日出荷分から行うと発表した。同社の価格改定は1992年以来27年ぶり。対象は1.5リットルと2リットル入りペットボトルの大容量製品などで、「コカ・コーラ」のほか「アクエリアス」や「綾鷹」などの16アイテム。希望小売価格で一律20円、6~10%の値上げになる。

「コカ・コーラ」の1.5リットル入りペットボトルでは、税抜きの希望小売価格を、現在の320円から340円に値上げする。同社は、大容量を価格改定する理由として、物流費や包材費における1本あたりの影響を考えたためとする。なお、500mlペットボトルの値上げは現在のところ検討していないという。

コカ・コーラが27年ぶりに価格改定 大容量PETが中心、物流費・原材料価格の高騰で
価格改定対象製品及び改定内容(コカ・コーラ ボトラーズジャパン)
同社は価格改定の要因について、「物流費の高騰に加えて、原材料価格も上昇を続けている。当社ではこれらのコストアップを吸収すべく、生産・オペレーションの効率化や経費削減などの企業努力をしてきたが、その吸収が極めて困難な状況となり、一部製品の価格改定を実施することとなった」とし、「業界のリーダーとして健全な市場成長をリードしていきたい」としている。

食品産業新聞社ニュースWEBより引用

というようなニュースでした。そもそも1.5リットルの希望小売価格が340円というのに驚きました。近くのスーパーでは160-130円くらいで売っている感覚がありますよね。

さて、今回は物価が上昇するのはなぜなのかを解説していきます!

Contents

価格の推移

モノやサービスなど物価は徐々にあがっていることをご存じでしょうか?

戦後あたりの日本から、その推移をみてみましょう。

1950年 1975年 2000年 現在
コーヒー1杯 30円 200円 420円 420円
映画館 63円 751円 1262円 1303円
電車 5円 30円 130円 133円
年収 12万円 203万円 461万円 420万円

さすがに、2000年頃と現在を比べてもほとんど価格に変更はありませんね。

しかし今から40年さかのぼるだけでも、これだけモノやサービスの値段があがってきていることには驚きですよね。

それでは、なぜこれほどまでに値段が高くなってきたのでしょう?

なぜ物価は高くなるの?

需給のバランスで価格は決まります。戦後の日本はモノが不足していました。

例えばですが”コーラが飲みたい!”となっても当時は生産が追い付かず、なかなか手に入りません。定価の50円でもそっこー完売なわけです。そうなると「おれは80円でも買うぞ!」という人が現れます。

その状況をみて企業は「80円でも売れるならめっちゃ儲かるやん~。生産がんばろ!」となります。儲かるわけですから、なるべく沢山つくりたいですけど、限度はあります。

ただ、そうこうしていると「私は100円でも買いますよ!」という人が出てくるわけです。これまた超儲かります。たくさんつくりたいけど、これまた限度があります…というようにしてほしい人がたくさんいるけど、全員分はつくれないときに価格は上昇します。

給料も同じように高くなる

商品をたくさんつくれば儲かるわけですから、人をたくさん雇いたいと思います。

しかし、モノが不足していると、どの企業も人をたくさん雇うために給料を高く設定します。

弊社では月額25万だします!
いやいや、うちなら30万だすよ!

と、どこの会社も人を雇いたいので、給料もどんどん上昇します。

このように物価が上昇していくことをインフレと言います。

物価の上昇(インフレ)はずっと続くの?

ほしい人が多くて、価格を上げても売れてきたので、ずっと作り続けてきた商品。

ですが!

もう持ってるから、そこまでして欲しくはないな。という瞬間が訪れるわけです。

その転換点を境目として、今までとは逆の状態になります。

「コーラいつも飲んでいるから100円だと買わなくてもいいかな~。80円の時だけ買おっかな~。」となる瞬間ですね。

そうなると企業も「あれ?100円だと売れなくなってきた。やべぇな。今度からは80円で売ることにしよう。」となります。

今度は生活者も「コーラは80円でいつも飲んでるけど、今日はいいかな~。もし50円くらいで売ってたら買うかな。」…となっていくわけです。

このように物価が下落していく状態をデフレと言います。

もちろん給料も同じようにして下落していくわけです。

一般的にはインフレとデフレは繰り返していくといわれています。

ずっとインフレでいいんじゃないの?

デフレは給料が減るし、消費も落ち込んでマイナスなイメージがありますよね。

しかし、インフレの場合「給料が増える」「景気もよさそう」と良い事しかなさそうな気がしますよね。

しかし、インフレも行き過ぎると生活に悪影響を及ぼします。

インフレのときは給料が増えるので得な感じがしますよね。でも、物価が上昇するスピードにお給料が増えるスピードが追いつけなかったら、結局は生活が厳しくなってしまうのです。

今年は100円のコーラが、来年200円に値段があがっていたとしたら、給料も2倍になっていない限りは苦労しますね。

そうなると「今のうちにまとめて買った方がお得なんじゃね?」という人が増えて、インフレは加速していきます。

その結果ハイパーインフレを引き起こせば、コーラ1本10,000,000,000円!とかにもなりかねないわけです。

実際にジンバブエという国ではインフレが加速しすぎて、自国の通貨「ジンバブエドル」が使えなくなってしまいました。

いまの日本はインフレ?

日本は「毎年物価を2%上げよう」ということを目標にしていますが、なかなか達成できていません。でも物価は上昇しているのでインフレ基調とはいえるでしょう。

しかし!

もっと言えば”物価は上昇しているが、給料が上がらない”という状況になってます。

それにより、また消費ができなくて企業が儲からないので、給料があがらない…ということになっていますね。これが景気がよくならない理由だったりもします。

まとめ

”物価の上昇=お金の価値の下落”ということです。

投資家としては、お金をモノ(株、不動産、金)に変えておくなど対策をしておくことも重要になってきますね。

将来のことは誰にもわかりませんが、どういう未来になる可能性があって、そのときには何をしておくべきか?ということを考えておくのは非常に大切なことだと思います。

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