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金にはなぜ価値があるのか?金と経済の歴史をわかりやすく解説!金本位制、ブレトンウッズ体制、ニクソンショックも理解できるよ!

金にはなぜ価値があるのか?金と経済の歴史をわかりやすく解説!金本位制、ブレトンウッズ体制、ニクソンショックも理解できるよ!

最近の経済危機で注目を浴びるようになってきた金。

しかし、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。

今回はそんな金がどのように経済と絡み合ってきたのかという歴史をお伝えさせていただきます。

金と経済の関係は切っても切り離せません。歴史を学ぶことで投資にも活かしていきましょう!

それでは「金と経済の歴史」やっていきましょう。

動画では10分でわかりやすく解説!

 

金の歴史 成り立ち

金の歴史のスタート。その成り立ちからみていきましょう。

人類が最初に金を発見したのは今から約7,000〜8,000年前頃だと言われています。

この頃の歴史はまだ謎が多く、わかっていないことも多い時代です。

でも、それくらい古いところから金の歴史は始まっているというわけです。

古代エジプト時代

紀元前3000年頃(つまり今からおよそ5000年前)の古代エジプト時代になると

すでに金は加工されるようになり主に装飾品として使われるようになっていました。

ツタンカーメン王のマスクや黄金の棺などイメージがつきやすいのではないでしょうか。

金は貨幣として使われるようになる

紀元前600〜700年(つまり今から1400年くらい前)頃には「金貨」が見つかっています。

つまり、金はこの時には「貨幣」として使われていたということです。

ちなみに日本では西暦708年に初めての貨幣として和同開珎(わどうかいほう、わどうかいちん)」がつくられました。

和同開珎 わどうかいちん わどうかいほう(個人的にはわどうかいちんの響きの方が好きです。笑)

しかし、多くの偽物が出回るようになってきたことで新しくつくりかえる必要がありました。

その時に金を使った「開基勝宝」(かいきしょうほう)という「金貨」が日本で初めてつくられました。

金と経済の歴史

世界の歴史に話を戻しましょう。

時は進み1816年頃になるとイギリスを主体として金本位制(きんほんいせい)が確立されました。

これを分かりやすく言うと”自分の国にある金と、自分の国で発行する通貨の交換を国が保証します!だから、この通貨には価値があるよね”とする制度のことです。

なぜイギリスが主体だったかと言うと、当時イギリスは産業革命によって大量に商品をつくることができるようになったので

それを世界中の国々に売りたかったと言うわけです。

それに、金は大量に持ち運ぶには不便ですし、磨耗する可能性もあると言うことで、その代わりに使いやすい貨幣を使おうよとなったわけです。

ただ、例えばですけど、よくわからない日本人がいきなり

「それを売ってください!ここに1万円札がありますから!」などといっても

「いやいや、何ですか紙切れはw」みたいな事になってしまいますよね。

 

でも、その国が世界共通の価値を持つ「金」をたくさん持っているのであれば

それが貨幣の価値の裏付けになるので、その国とも安心して取引できると考えたのです。

もちろん世界中の国々はイギリスの魅力的な商品が欲しいので、金本位制を次々と導入することにしました。

金本位制はそこから100年近くもの間、続きました。

金本位制の停止

第一次世界大戦の影響で、この金本位制は一時停止となります。

戦争は非常事態ですから武器や防具、医療品などとにかく生産力を上げるために大量のお金が必要となります。

それなのに金本位制に縛られていると「持っている金の中でしか対応できないんでもう作れません!」と言う事態になりかねず、戦争中なのに武器を作るのを諦めるというまるでコントのような状況にすらなってしまうからです。

その第一次世界大戦が金と経済の転換期ともなります。

第一次世界大戦の舞台がヨーロッパだったことで、アメリカは立地的に被害がほとんどありませんでした。

なので軍事用品などをつくる余裕があります。それらをたくさん作って、たくさん売りました。お金もたくさん貸し出しました。

その結果、イギリスを中心とするヨーロッパにあった金が徐々にアメリカに移っていきました。戦後には、世界中の金の半分弱くらいがアメリカに集まると言う状態にまでなりました。

貨幣の裏付けは金

先ほど、貨幣の価値は金が裏付けていると言うお話をしました。

逆に言えば、その貨幣自体には価値がないと思われていると言う事でもあるわけですが

まさに、その話を証明してしまうような事件が起きます。それが世界恐慌です。

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不況になりとにかくモノが売れません。

だから経済を刺激する財政政策を行いたいと考えるわけです。

ただ、金本位制においては金とドルの交換比率はきまっているので、

保有する金以上のお金を発行することができず、経済対策がとれないということになってしまいました。

そういう経緯があり、世界中で「金本位制」は再び停止される事となりました。

このように金本位制が繰り返し停止する事になると

「やっぱり貨幣よりも、信じられるのはその先にある金だよね」と言う事になります。

世界中で金を求めるようにな離、貨幣での貿易がとても難しくなってしまいました。

その結果、世界の貿易は縮小していきました。

世界の国は自国主義へ

貿易が縮小していくと、お互い自分の国の利益だけを求めて行動するようになっていきます。

自国主義です。

それがヒートアップしていった結果、第二次世界大戦へと突入する事態となるわけです。

その第二次世界大戦が終わる頃には世界中の金の80%がアメリカに集まっていたとも言われています。

長い戦争が終わると、その後の経済を復興させるにあたって

「やっぱり貿易は大切だよね。そのために為替を安定させようよ」と言う事になり

世界で新たなルールが定められるようになりました。それが”金・ドル本位制”というものです。

ブレトンウッズ体制

この”金・ドル本位制”のルールはアメリカのブレトンウッズという場所で決定されたので”ブレトンウッズ体制”とも言います。

この会議で決まったのは”金1オンス(約31グラム)は35ドル”と言うことです。

これはドルだけ金との交換比率が決まっているという仕組みです。

ポンドや円いった通貨はあくまでもドルに対しての比率だけが決まっていると言うわけです。

これはアメリカが世界の大半の金を保有していたからこそ、可能だったルールです。

まさに「米ドル」が世界の基軸通貨となった瞬間と言えるでしょう。

しかし、アメリカは国内の消費が激しいことに加えて、ベトナム戦争に介入したことなどで多額のお金が必要となりました。

金の量は増えないのにも関わらず、ドルの量は経済にあわせて増えていくという矛盾が発生し始めたのです。

ニクソンショック

そこで、アメリカは金と交換するできる量以上にドルを発行する必要が出てきてしまいました。

その時にアメリカのニクソン大統領は衝撃の発表をする事にします。

ニクソン大統領 ニクソンショック

それは「ドルと金の交換をいったんやめま~す。」と言うものです。

ドルをもっていた人たちは驚きます。

「えー!じゃあドルって価値ないよね…?だって金と交換できないんでしょ。めっちゃやばくね。」となります。

次々とドルを売りにだそうとします。これがニクソンショックと言われているものです。

このニクソンショックにより、金ドル本位制が終わり…

今現在の変動相場制へ移行していく事になります。

つまり、これまで金が通貨として使われていた長ーい歴史が終焉を迎えたというわけです。

世界の中央銀行は金を持つ

では今のマーケットでは金は昔ほど価値がないの?と言うとそうではありません。

世界各国の中央銀行は準備資産の保全を目的として多くの「金」を保有しています。

その総保有量は約34,000トンです。

金の地上在庫は190,000トン程度ですから、その2割近くを占めています。

さらに、ロシアや中国などの国はここ数年、金を活発に購入しています。

国別 金保有量 トレンドチャート 中国 ロシア

これは敵対するアメリカが世界の基軸通貨となっていることを、どこかでやめさせたいと目論んでいるから価値のある金を集めているのではないかと言われていたりもします。

中央銀行の金保有量ランキング

中央銀行の金保有量トップ3を見てみましょう。

世界中央銀行 金保有量 ランキング

1位が米国で8,133トン

2位(IMFを除く)はドイツで3,366トン

3位はイタリアで2,451トン(2019年7月現在)

ちなみに日本は9位の765トンです。

先進国は価値のある金を多く保有しているという状況です。

過去の経緯もありアメリカの金保有量は世界の中央銀行の保有量の1/4弱を占めているという圧倒的な状況となっています。

なぜ金には価値があるのか?

ここまでお伝えしてきましたが、金には何故これほどまでの価値があるのでしょうか?

それは、圧倒的な希少性です。

世界の金の採掘量は190,000トン程度と言われています。

これは実はプール四杯分くらいしかないのです。

金はプール4杯分

また、いま地球上に埋蔵されている金は50,000〜60,000トンくらいではないかと言われています。

現在は年間約3,000tのペースで採掘されているため、このまま採掘を続けると20年前後で金が枯渇す可能性もあります。

希少性のある金

限りある金ですが

実は需要の約1/3くらいはリサイクルによってまかなわれていたりもします。

ジュエリーや置物といったところから、パソコンやスマホなどの電気製品に含まれている金を回収して使っているのです。

それに加えて、新たな鉱脈をみつける努力もしています。

ただ、新たな鉱脈の多くは地底や海底など、採掘がかなり困難な場所にあるという状況で

あまりにもコストがかかるようだと採掘会社は採掘をやめてしまう可能性もあります。

ちなみに日本近海には、未開拓の鉱脈があると言われており、6800トンくらいの規模はあるのではないかと見込まれており

全世界埋蔵量の15%くらいになりますから、もし採掘できるという事になれば日本経済的には非常に面白いですよね。

このように、全世界的に見ても限りある資源だからこそ、その価値がいまも生き続けているというわけでございます。

まとめ

このようにして歴史を紐解いていくとやはり金には価値があると感じますね。

もちろんその希少性ということもありますし、古代から受け継がれる

その神秘性や黄金に光り輝く姿ということも、より一層の価値を引き立てているように感じます。

また、昨今の経済危機などが発生すると

株などと違い、いっきに紙切れになることは考えられませんから

安全資産として金を保有したいと考える人も増えます。

金は証券会社でETFとして気軽に購入することもできますし、

リアルタイムで24時間金の取引ができるサービスもあります。

金の歴史を知るとより魅力を感じますよね。

僕自身も現物の金を手元に置いておきたくなってしまいました。

買い時を探りたいと思います(^^)

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