2018年に日本を訪れた外国人は3,119万人で過去最多となりました。
この記録は6年連続で更新されています。街でも、観光地でも外国人客をみかけない方が少ないくらいなので実感としてもありますよね。
そんな中、2019年1月から「国際観光旅客税」がスタートしていますが、一体どういうものかご存知ですか?
本日は「国際観光旅客税」をわかりやすく解説していきますね。
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国際観光旅客税はなぜつくられたの?
国税庁のHPには下記のように記載されています。
国際観光旅客税の概要
観光先進国実現に向けた観光基盤の拡充・強化を図るための恒久的な財源を確保するために、「国際観光旅客税」が創設されました。
こちらをわかりやすく噛み砕くと…
観光しにきている外国人がより便利に観光できるようにしてあげたいよね。だって、それでリピーターになってくれたら日本が潤うじゃん。という理由からつくられているわけです。
国際観光旅客税は何に使われるの?
例えば、wifiをつかえる場所を増やすことです。外国人は日本にきて「wifiをつかえる場所が少なすぎ。シンジラレナーイ!」とたびたび言われることは有名ですよね。
また、文化財を日本語だけでなく、さまざまな言語で解説できるようにするといったことにも使われる予定です。日本には伝統的な文化財などが多くありますが、外国語の表記が整っているのは有名な観光地に限られていたりしますよね。
他にも、日本人も恩恵を受けるという部分では、出入国を円滑にする顔認証ゲートを設けるという案もあります。空港のセキュリティチェックにはとても長い列ができてストレスになったりしますが、それを解消するために使われるというわけです。
上記のような大小様々な”おもてなし”に使われるということです。そうやって気持ちよく過ごしてもらえればリピーターにつながるというわけですね。
どうやって徴収されるの?
国税庁のHPには下記のような記載があります。
納税義務者 | 船舶又は航空機により出国する旅客 |
---|---|
税率 | 出国1回につき1,000円 |
つまり、船や飛行機で日本を出国するひとはみんな取られるわけです。日本人もそうですし、旅行で日本にきている外国人が旅立つときにも1,000円徴収しますよ~という事です。
どれくらいの税収になるの?
年間で約400億円の税収増が見込まれます。
現在の予算では、観光庁を中心に700億円程度が使われているんですが、今後外国人旅行客をふやしていくためにはもっとお金がかかってくるので、新たな財源として期待されています。
政府としても、訪日客を2020年に4,000万人、2030年には6,000万人まで増やすこと目標にしています。
出典:NHK
2020年の東京オリンピック、2025年の大阪万博など世界から日本が注目される機会は今後も多いので、訪日外国人はこれからも増えてきそうな予感がしますよね。
まとめ
少子高齢化が進んでいく日本の経済において、外国人観光客の取り込みはとても重要です。
観光客が日本で飲食して、ホテルに宿泊して、お土産などの買い物でお金をつかうことで日本の経済が潤います。
文化の違いからくるマナーなどについても、良い方向に啓蒙していけるとみんなで気持ちよく過ごせそうですね。本日は以上です(^^)