三菱UFJ銀行が人員を半減させるというニュースが出てきましたね。
数年前までは人気就職ランキングでも上位の企業だったのに…時代の移り変わりは本当に早いですよ。
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三菱UFJ銀行 人員半減のニュース
三菱UFJ銀行は2023年度までに、本部に所属する社員数を半減する方針だ。業務の自動化システムなどを導入し、余裕ができた人員は営業部門や海外の拠点に異動させる。長引く低金利や異業種の参入で事業環境が厳しくなっており、人員配置を最適にして収益力を高める。
東京の本部には企画や管理などを担当する6000人程度の社員がいる。単純な事務作業では「RPA」(ロボティック・プロセス・オートメーション)と呼ばれる自動化システムの導入を進める。23年度までに約3000人分に相当する業務量を減らせる見込みだ。
銀行ビジネスの構造的不況
銀行というのは大きく下記の2点が収益源です。
- 利息をつけてお金を貸し出す
- 銀行業務の手数料(窓口やATMなど)
利息をつけてお金を貸し出すという業務が銀行のメインビジネスです。ですが、今はお金を借りるところが少ない、低金利で儲からない…ということになっているわけです。
個人でもクラウドファンディングなどでお金を集められる時代になっていますし、高い利息を払って投資するよりも、ネットを中心としたリスクが少ないビジネスが主流ですよね。
手数料ビジネスについても同様で、わざわざ現金を使うために手数料を払うのが馬鹿らしく思うような環境が整ってきました。キャッシュレス化も国が推進しますから歯止めがききません。今はスマホで”シャリ~ン♪”です。
銀行の未来は…?
平成29年度「金融庁の金融行政方針」によると、2017年3月期決算で約半分の地域金融機関が本業で赤字となっているとされています。
さらに!
20年後には7割以上の地方銀行が本業で赤字となると見込んでいるのです。
業務がアナログなままだと10,000円の外国送金で手数料が1,000円以上かかります。
その一方で、IT化の進んだ環境では数円とかですからね。仮想通貨ならほぼゼロ円です。
我々も、わざわざ窓口まで出向いて高いお金を払うよりも、スマホでパパっと便利でお得な方を選びますよね。
銀行の仕事は自動化できる
こちらのニュースにもあるように銀行の業務は”自動化”できてしまうんですよ。
特にお金を数えるとか、送金の業務なんかは完全に無人で出来ます。
商品の説明も説明動画をつくれば使いまわしできますし、融資先についても過去のデータから有り無しを判断できるようになると思いますし、本当に人がいらないんですよ。
特に、三菱UFJフィナンシャル・グループに関しては、利益に占める人件費等の割合を示す経費率が68%(18年3月期)とやたらと高いわけですから人員削減は避けて通れない状況でしょう。
自動化できない銀行の業務とは
現状では、まだ自動化できない銀行の業務というものがあると思います。
- 営業先をみつける(融資先も、ビジネスパートナーも)
- フィンテックを推進する企画を考える
- 新領域への挑戦
パッと思いつく感じこんな感じですよね。
特にどうしたらフィンテックを推進していくことが出来るのか、どういう企業と一緒に進めていくべきなのか?といったような部分は非常に重要になってきますよね。
三菱UFJ銀行という会社の経営に絡んできますし、私たちの生活にもかかわってくる部分ですからね。
まとめ
銀行の未来は今のままだと暗いです。
ですが、銀行の持っている重要なデータや、どう利便性を高めていくか、どういう企画で貸付先を見つけていくのか…という部分次第では大きく変化していけるのも事実です。
私たちの生活がより便利になるような改革を期待したいですね(^^)今回は以上です。