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ベーシックインカムとは何か?わかりやすく簡単に解説!日本でも導入の可能性!?

ベーシックインカムと聞くと…

すあし
すあし
え、あのタダでお金がもらえる夢見たいな制度のことだよね?

そう考える方も多いと思います。

日本でもコロナウイルス対策として10万円の現金給付がありますがベーシックインカムが採用されるとこのように毎月勝手にお金がもらえるのでしょうか?

今回はベーシックインカムが実際にどういうものなのか?

また、日本でも今後導入される可能性があるのかを考えていきたいと思います。

動画でも解説!

 

Contents

ベーシックインカムとは何か?わかりやすく簡単に解説

ベーシックインカムとは政府から最低限の生活を送るために必要な金額を一定期間毎に国民に支給する制度のことです。

つまり、きみが生活に必要なお金は全部国からあげちゃう!という制度です。

支給される金額は国の考え方によっても変わりますが日本では10〜15万くらいあれば生活できるのではないでしょうか。

ユニバーサルベーシックインカムとの違い

ただ日本では生活保護という制度がありますよね。

そうなると実はベーシックインカムは既存の社会保障と変わらないということにもなります。

なので、国民にあくまで”無条件で”一定の金額を支給するベーシックインカムはユニバーサルベーシックインカム(Universal Basic Income)と呼ばれることが多いです。

ベーシックインカムは社会保障制度?

逆に言えばベーシックインカムというのは社会保障制度ということでもあります。

例えば今の日本では、病院にかかるとき保険証があれば病院での支払いは年齢によりますが基本は3割負担だけであとの7割は国の支払いとなります。

年金も同じように、私たちの給料から天引きして、それをまとめて分配するという社会保障の仕組みがあります。なので、ベーシックインカムが導入されたら何もしないでもお金はたしかに毎月振り込まれることになります。

ただし!

今までは政府が中心となって割り振っていたお金を

ベーシックインカムという名目でまとめて払いますよ〜といった感じになる可能性が高いでしょう。

ということは、今まで3割だけだった病院での支払いは全額負担になるし、年金もなくなる可能性が高いということになります。

国や自治体のコスト削減になる

このようにサービスを受ける側の人たちからすると不便になる部分もありますが

裏を返せばサービスを提供している側(つまり国や地方自治体など行政側)からすると

「これが医療用で、これが年金用で・・・」などの仕分けや

「この人は給付する条件に当てはまっているのか審査しなくちゃ」という審査の手続きがなくなります。

国民にまとめてドンと支払えば良くなるので手間やコストは大きく削減できることになります。

なぜ注目されるようになってきたのか?

ではなぜベーシックインカムが近年注目されるようになってきたのでしょうか?

それは”格差の広がり”と言えるのではないでしょうか。

歴史を振り返っても格差が大きく広がると、平等化への圧力がかかるようになっています。

コロナウイルスの影響

まずはご存知の通りコロナウイルスが大きく影響しています。

自粛やロックダウンを余儀なくされ生活がままならない人がいる一方で

公務員や一部の大企業は特に生活が脅かされるということはありませんでした。

そこで生活がままならなくなってしまうような社会的弱者を救うため

不平等を是正するために、日本でも特別定額給付金として10万円が給付されたりしています。

また、スペインでは最近ベーシックインカムの導入が決まりました。

このスペインのベーシックインカム制度については後ほどもう少し詳しくお話しさせていただきます。

AIが発達することでの影響

また、AIの影響もあります。

AIが人間の仕事を奪う時代がくると言われていますが

これはもう、その通りでしょう。

人間よりもAIの方が効率的だというのは否定のしようがありません。

例えば人間が車を運転すると気には休む必要もあるし居眠り運転や脇見運転などミスをすることもあります。ただ、AIであれば疲れることはないし、システムエラーがない限りミスをすることもほぼありません。ちょっと話がそれますが、交通事故を避けるAIの研究映像をこの前見たんですけど、ものすごい進んでいました。

僕たちが交通事故を車が回避するシステムっていうのを想像すると、目の前に人がいるからそれを察知して自動で停止するいうイメージではないでしょうか。

でもAIの場合は違くて、交通事故が発生するパターンの映像を何通りも読み込んで学習しているので

車がこれくらいの速度で走っているときに、こういうカーブがあって、周りの車がこういう動きをした時に事故の確率が高くなるということを判断します。

だから”事前に”速度を落としたり車線変更したりするんです。それで事故を回避します。

つまり人間にはできない”予め事故になる可能性を回避する”という技術がほぼ出来上がっているということなんですね。

このようなことを考えれば運転手という仕事がなくなることは明白ですし

他にも多くの仕事がAIにとって代えらることになるでしょう。

人間にしかできない仕事の価値が増す一方で、AIにできる仕事の価値は下がります。

このようにして、格差はより広がることになっていきます。

格差の拡がりを是正するもの

ちなみに、このような格差の広がりを歴史上一気に是正してきたものが

「戦争・革命・崩壊・疫病」だと言われています。

暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病
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コロナウイルスという疫病に、AIという技術革命、そしてアメリカと中国の冷戦などを考えると

平等化への圧力が高まる時期がきた、と言えるのかもしれません。

ベーシックインカム 世界の動き

では、そういった平等化への声の高まりを受けて、世界はどのように反応しているのかを見ていきましょう。

日本

コロナ対策の特別定額給付金として1人10万円が給付されました。

給付の条件も特になく、1人10万円ということもあり

これもベーシックインカムの実験になるのではないかと考える人もいました。

スペイン

スペインではなんとベーシックインカムの導入が決まりました。

これはコロナウイルスの影響で貧困が拡大したことで支援を求める声が高まったからです。

スペイン政府も「この危機的状況に対応するために実施の加速を強いられた。」と説明しています。

ただ、このスペインのベーシックの内容を見てみると

一人暮らしの成人に月462ユーロ(約5万5000円)の給付

家族の場合は一人当たり139ユーロ(約1万7000円)が加算され

世帯当たりの所得保障上限は月1015ユーロ(約12万円)としています。

適用されるのは約85万世帯の230万人とのことなので

日本でいう生活保護の範囲拡大版みたいなイメージが近そうです。

フィンランド

社会保障は手厚いけど、その分、誰にどれくらい支給するかといった審査がとにかく煩雑になっていました。

それならもうベーシックインカムにしたらわかりやすくなるんじゃないの?

そういう背景から ベーシックインカムの必要性が議論されるようになりました。

そこで次のような実験を行っています。

それは25歳以上58歳以下からランダムに2000人を選び、2年間毎月約7万円を支給するというものです。羨ましいですよね。

その実験結果としては、健康やストレスに関連する数値が良くなりました。

また、他者への信頼、法制度や政治家への信頼といったものの数値も上がると言う結果になりました。

その上、危惧されていた”働かなくなってしまうのではないか”というモチベーションの低下もなかったのです。

じゃあこれは大成功なんじゃないの?

そう思うかもしれませんが、実はこの実験でランダムに選ばれたのは失業手当をもらっている中の2,000人なのです。

だから、この実験も、日本でいうところの生活保護のしっかり稼いでも良いバージョンというイメージが近そうです。

スイス

実はスイスでは既にベーシックインカムを導入するか否かの国民投票が行われています。

ただ結果としては70%以上の人が反対をしたのです。意外ですよね。

反対が多かったのは社会保障の一部を廃止することで、ベーシックインカムを取り入れようという内容だったことで

社会保障が手薄になってしまう事に対するアレルギーがあったからだと言われています。

あとは仕事に対するモチベーションが失われてしまうことを懸念する声も非常に多かったそうです。

ベーシックインカムのメリット、デメリット

ここまでの話を踏まえてメリットデメリットを簡単にまとめます。

メリット

最低限の生活の保証がされることで、貧困を解消できるということです。

生活が保障されているので嫌な仕事を無理やりする必要はなくなりそうです。生活のために働いているブラック企業なんかおすぐに辞めるという判断ができるようになるかもしれません。

また、行政コストは大きく削減できることになりそうです。

特に審査もなく、ただ抜け漏れがないように全員に配ればいいだけというわけですね。

デメリット

仕事に対する意欲が損なわれてしまうのではないかということです。

国民の多くが1日中ダラダラとスマホをいじるだけになる可能性もゼロではありません。

また、これまでの社会保障制度との調整がめちゃくちゃ大変です。

例えば年金はどうなってしまうのか?ということを一つとっても大モメしそうですよね。

特に問題に上がるのが国民全員に配布するような多額の財源をどうするのか?

つまりどこからそのお金を用意するの?という問題です。

仮に日本で実施するとした場合、国民全員に月に7万円を支給するとしたら年間100兆円が必要になりますね。

明治大学による試算では年金の一部や失業保手当、生活保護などの一部をカットすることで30兆円を捻出しつつ所得税の課税を20%あげて70兆円を捻出すれば100兆円を生み出せるのではないか、という話なんかもありました。

AI推進派はベーシックインカム賛成派

ちなみに、FacebookのCEOマークザッカーバーグ氏

テスラのCEOイーロンマスク氏

これらAI推進派の人たちは 「失業問題がクリアになればよりAI化を進めやすくなる」という考えをもっておりベーシックインカムに賛成しています。

日本ではホリエモンこと堀江貴文氏も推進派で、毎月10万円を支給する取り組みを始めたりもしています。

スタートトゥディの前澤氏も現金を配布するという試みをしており、これももしかしたら、そういったベーシックインカムのような仕組みを作るための何かしらの布石かもしれませんね。

まとめ

僕はベーシックインカム賛成派です。

やっぱり仕事はイヤイヤやることもどうしても多くなってしまうと思うんですよ。

それを「嫌な仕事はやらない。楽しい仕事だけやる。」という判断ができるのは最高ですよね。

あとは、家族との時間を過ごしたい時期もあると思うんですよ。

子供が生まれたタイミングでは子供と一緒にいてあげたいと思ったりするじゃないですか。

そういう時に、今は仕事しなくても大丈夫だという安心感はやっぱり大きいですよね。

このように”選択肢がある”ということはとっても大切なことだと僕は思います。

ただ、ベーシックインカムが決定することを楽しみに待つよりも

個人でマイベーシックインカムのような仕組みをつくるべく取り組むことが大切だと思います。

それは投資による配当だったり、給料だけでなく自分の力お金を稼ぐ副業へ取り組むことだったりします。

これだけ混乱している世の中ですから、自分の中で選択肢を増やしていくというのは

間違いなく重要になってくる考え方だと思います。

ちなみにYouTubeも副業としておすすめですよ。

僕みたいなサラリーマンでも登録者1万人とか目指せますからね。

宣伝になりますが、この話はnoteにもまとめてみたので

もし興味のある方はぜひご覧になってみてください。

サラリーマンなのにまだYouTubeやってないの?サラリーマンの為の実名ナシ顔出しナシYouTube戦略 サムネ
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ということで、今回は以上になります。

ぜひ、これを機会にあなたもベーシックインカムの是非を考えてみてはいかがでしょうか(^^)

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