米中貿易問題が落ち着いたり激化したり…トランプ大統領の一言で為替や株価も乱高下したりと仕事や投資、副業などで影響を受けた人も多かったのではないでしょうか。
僕自身は仕事、投資、副業すべてに影響を受ける身です。なので特にアメリカの動きは気になってチェックしています。
そこで今回は関税という単語の意味が全くわかっていない人でも理解できる関税とは何かをわかりやすく簡単に解説していきます。
動画でもわかりやすく解説しています!
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関税とは?Wikipediaで調べてみた
「関税」をWikipediaで調べてみました。
関税(かんぜい)とは、広義には国境または国内の特定の地域を通過する物品に対して課される税。狭義には国境関税(外部関税)のみを指す。国内関税が多くの国で廃止されている現代社会では、国内産業の保護を目的として又は財政上の理由から輸入貨物に対して課される国境関税をいうことが多く、間接消費税に分類される。
Wikipediaより引用
流石のWikipediaさんでも中々お堅い感じで分かりづらいですね。
関税をわかりやすく簡単に
関税をわかりやすく簡単に言うとどういうことなのでしょうか?
それは…
外国から国内に商品を入れるときにはお金がかかりますよというルールです。
僕たち日本人からするとアメリカや中国などは外国です。
だから、アメリカや中国から商品を輸入するときには実はお金がかかっているんです。
そこでかかるお金のことを関税と言います。
関税の意味とは?
はい。関税をするのには意味があります。
それは自国の産業を守るためなのです。
それだけ言われても実感がないと思うので、今回は関税がなかった場合にどのようなことになるのか見てみましょう。
関税がなかった場合
農家のおじいちゃんおばあちゃんが汗水たらして頑張って作った大根を1本100円で売っています。
その大根を毎月売ることで生活が成り立っていました。
ところがある日。労働力の安い海外から大根た〜っくさん仕入れたのでこれからは1本10円で発売します!
と言われてしまいます。
これを機に農家のおじいちゃんおばあちゃんの生活費はいきなり1/10になってしまいました。
このままでは生活できなくなってしまいますよね。
そうなると「大根つくってても生活できないな…やってらんね〜!やめちゃお!」となり、温厚なおじいちゃんも怒ったうえに大根農家が無くなってしまうことになりました。
こういったことが大根農家以外でも起きることで日本国内の産業がどんどん廃れてしまう…というわけです。
関税がある場合
関税がある場合は状況が変わってきます。
関税とは外国から国内に商品を入れるときにはお金がかかりますよと言うルールでしたよね。
例えばですが、1本10円で売ったら国内の大根農家が大変だから関税で70円をとりますね〜というルールが適用されたとします。
そうなると大根を海外から仕入れた企業の大根は、日本国内で80円で売られることになります。
でも今月お金ピンチだし…どうしよっかな〜。
このような感じになるのではないでしょうか?
人によっては国産を買いますし、安い価格の外国産を買う人も出てきます。
だから外国から国内に商品を入れるときにはお金がかかりますよと言うルールをつくりわざわざ関税を取っているのです。
もちろん、関税があっても海外から大根を輸入することは、国内の大根農家へ影響があります。
だからこそ何を輸入するか、どれくらい関税をかけるのかというのは重要な決定事項になるというわけなんですね。
米中貿易問題とは?わかりやすく簡単に
この流れで米中貿易問題とは何かをわかりやすく簡単に解説していきます。
まず前提としてトランプ大統領は「アメリカファースト」を掲げて大統領になりました。
これは外国よりもアメリカの産業や経済を優先しますという意味です。
これがアメリカ国内で働いている国民に強烈に支持されたのです。
だからトランプ大統領にとって自国の産業や経済を盛り上げることが絶対命題なのです。
そんな中でもアメリカはもともと中国からたくさんの物を輸入していました。
だからトランプ大統領は「関税をかけて値段が高くなれば、中国から高い物を買うよりアメリカ産を買うことになるだろう」という展開を見込んで、中国に高い関税を仕掛けたのです。2018年の3月のことでした。
これで中国は弱腰になって、もっと良い貿易ができるだろうと思っていました。
報復関税
しかし予想に反して中国は「じゃあ、僕たちも高い関税をかけますわ。」とやり返したのです。
報復関税です。
この中国の報復関税から米中貿易問題が激化していきました。
米中貿易戦争とまで言われるほどまでに深刻化していったわけです。
2020年1月現在でもまだ問題は続いていますが、歩み寄りを見せている部分もあり「第一段階の合意」ということで一部の関税は引き下げる措置が取られることになりました。
米中問題はもう終わり?
じゃあ米中問題はもう終わり?かと言えば、そうではありません。
実は米中問題は「貿易」だけに限った話ではないのです。
これからの世界の覇権争いの一部なのです。
だからこそすんなりと「アメリカと中国が仲良しになりました〜(はぁと)」という展開は考えづらいです。
お互いが自国を盛り上げていくにはどうしたら良いかということを考えているので今後も多くの問題や争いが続くことになる可能性が非常に高いです。
アメリカのトランプ大統領も中国の習近平(しゅうきんぺい)もお互いの立場がありますから簡単に引き下がることはありません。
まとめ
今回は関税についてわかりやすく簡単に解説した後に、米中貿易問題についても触れさせていただきました。
関税も米中問題も僕たち日本が大きな影響を受けます。
今まで通りアメリカが世界のトップに君臨するのか、中国がそれを許さないのか。
はたまた人口が中国を上回るとされているインドが出てくるのか?それこそ日本は?
だからこそ外国の遠い世界のお話…で終わらせることなく少しでも興味を持ってみるということが大切なのではないでしょうか。
今回は以上です(^^)