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アジア開発銀行(ADB)とは何か?AIIBとの違いは?わかりやすく解説します。

今回はアジア開発銀行(ADB)について解説致します。

また、アジアインフラ投資銀行(AIIB)との違いについても解説していきます。

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Contents

アジア開発銀行(ADB)とは何か?

アジア開発銀行は、アジア・太平洋における経済協力をして、開発途上加盟国の経済発展に貢献することを目的に設立された国際開発金融機関です。

アジア開発銀行(Asian Development Bank)の略称としてADBと言われます。

設立は1966年12月19日です。最大の出資国は日本とアメリカです。

参加メンバー

現在67か国と地域で構成されています。

アジア開発銀行(ADB)は何をしているのか?

発展途上国の経済発展のために下記のようなことをしています。

  1. 開発途上加盟国に対する資金の貸付
  2. 株式投資開発プロジェクト・開発プログラムの準備・執行のための技術支援及び助言業務
  3. 開発目的のための公的・民間支援の促進
  4. 開発途上加盟国の開発政策調整支援等

これらの内容を話すために、年次総会が加盟国で開かれています。

アジア・太平洋地域は、世界の貧困人口の3分の2を抱える地域です。

1日2USドル以下で暮らす貧困人口は19億人に上ります。

そういった貧困層の生活の質を向上させることに力を入れて活動しています。

アジア開発銀行(ADB) 設立の理由は?

IMFがあるのにもかかわらず、ADBが必要なのか?という点は議論されていました。

その理由として位置づけられたのは、開発資金需要を満たすための追加的な資金供給アジア地域の特殊性を考慮した上での独自の融資条件や手続きの整備、そしてアジア地域の連帯意識を高めるための域内の中核的機関の創設です。

ADBは、すでに先進国の仲間入りをしていた日本を中心に、欧米の資金をアジアのインフラ需要に効率的に投入する仕組みとして役割を果たしてきました。

アジア開発銀行(ADB)と日本

アジア開発銀行(ADB)は、1966年に発足しました。

設立当時から日本の大蔵省(現・財務省)が深く関わっています。

大蔵省OBらが作成した案をもとに、設立が進められている歴史があります。

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AIIBとの違いから考えるメリット、デメリット

アジア投資銀行(ADB)のメリット、デメリットをアジアインフラ投資銀行(AIIB)との違いから解説します。

メリット

あくまでも”国際的な銀行”という立ち位置

本部が日本に置かれなかったからこそ、ADBは国際的な銀行という立ち位置にあると言えます。

アジア唯一の先進国として日本がADBという国際機関を主導することになったのにも関わらず、本部をマニラに設置してみせることで、あくまで”国際的な銀行”という立ち位置を確立できたと言えるでしょう。

日本がADBに大きな影響力を及ぼしていること事実ですが、ADBが資金協力した工事などで日本企業が受注した割合は、0.21%(2013年)にすぎず、中国企業の受注率20.9%と比べるときわめて低いことがわかります。

銀行主義をつらぬく

ADBを”援助機関”にするのではなく、あくまで”銀行主義”として考えることで、出資先とともに繁栄しようという信頼度の向上につながりました。

デメリット

ADBの融資スピードが遅い

ADBは融資する際には査定が厳しいと言われています。

返済力や事業が環境に悪影響を与えないか否かなどのチェック項目を厳しく審査しており融資の決定までに1年半以上もかかることもあります。

その一方で、中国主導のAIIBは早く資金を貸し出すことで、アジアのインフラ整備需要にスピード感を持たせ、機動的に対応しようとしていると考えられています。

運営のやりかたが古い

実際にADBで働く職員らは”自分達の組織は非常に官僚的である”ということを認めている。その中で「運営の仕方は20年前と変わっていない」という発言もあった。

まとめ

日本やアジア開発銀行(ADB)がどのような新しいインフラ開発の可能性を提示できるのかが問われています。

日本がアジアのリーダーでいるためにも、スピード感のある運営には期待したいところですね。

今回は以上です。

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