前回の記事でお伝えした通りに、日本の経済は大混乱となりました。
世界の動きと日本の動きを考えると当然のパニックだと言えるでしょう。

その元凶でもあるコロナウイルスは全世界で感染者が250万人を突破しました。
(4/22追記)感染者は全世界であっという間に250万人を突破してしまいました。

地球上の5大陸で感染が確認されたということで、まさにパンデミックになったというわけでございます。
5大陸といえばオリンピックのマークは「オリンピックシンボル」と呼ばれるもので5大陸の団結や平和を表現しているものです。

ちなみに青、黄、黒、緑、赤の5色に、旗の地の白を加えた6色があれば
世界の国々の国旗がほとんど描けることから、世界の団結を表すためにこの色が選ばれているんです。
ということで今回は、東京オリンピックが中止か延期かと色々なところで話題になっているので、中止の歴史と、キーマンの最新発言をまとめた情報をシェアさせていただきます。
動画でも解説しています!
Contents
オリンピック 中止の歴史
まずはじめに、オリンピックが中止になったことはあるのか?ということですが
実はオリンピックが中止となった歴史は”あります”。
中止は過去に3回
史上初の中止は1916年ベルリンオリンピックです。

これは第一次世界大戦の影響で中止になりました。
次の中止はなんと1940年の東京オリンピックです。

東京でオリンピックが中止になっていたなんて驚きではないでしょうか?
これは日中戦争の影響で中止しています。
厳密には1938年のタイミングで戦争が長引きそうだということで日本自ら辞退をしています。
なので「幻の東京オリンピック」と呼ばれています。
ちなみに東京オリンピックの代わりとしてフィンランドのヘルシンキが選ばれましたがそれも第二次世界大戦の影響で結果的に中止となりました。
その次の1944年ロンドンオリンピックも第二次世界大戦の影響で中止しています。

ただ、4年後の1948年にロンドンオリンピックが開催されたので、事実上は延期ということになるでしょう。
ということでオリンピックは過去に3回中止になっているという歴史があるんです。
冬季オリンピック中止の歴史
冬季オリンピックは1994年までは夏と同時開催されていた歴史があります。
なので、夏季オリンピックが中止になった
1940年札幌オリンピック
1944年イタリアのコルチナ・ダンペッツオ
上記の2回は夏季オリンピックと連動して中止になっています。
その後の1944年から一度も中止にはなっていないということで
過去に3回(冬季オリンピック含めると5回)中止になったという歴史があります。
延期になったことはあるのか?
ロンドンオリンピックのように4年後に再度開催するという繰り越しはあったものの
1、2年などの範囲で延期するという判断は歴史上一度もありませんでした。
だからこそ、東京オリンピックがどうなるのかという判断をより難しくさせていたわけです。
東京オリンピック開催のキーマンの発言まとめ
オリンピック開催の鍵を握るキーマンたちの発言を見ていきましょう。
国内キーマンの発言
まず、組織委員会の高橋理事は2020年3月11日にこのような発言をしています。

「ウイルスの影響について、理事会で議論はしていない。個人の見解として 中止や無観客での開催は、経済的な損失が大きすぎる。最も現実的な選択肢は、1年か2年延期することだ」とのことです。
その高橋氏の見解について、組織委員会会長のの森喜朗氏は

「とんでもないことをおっしゃった。安全で安心な五輪をきちんと進めていくというのが我々の基本的なスタンスで、今計画を変えることは全く考えていない」とのことです。
あくまで開催が前提だということを強調しています。
OC(日本オリンピック委員会)の山下泰裕会長についてもこのように言っています。

「どうしていけば安心安全な形で東京2020を開催できるのか。そのことに我々はすべての力を注いでいくべきではなかろうか」
このように、予定通り開催する意向を強調しています。
他にも、橋本五輪担当大臣は「中止や延期は一切検討していない」とコメントしていたり、小池東京都知事は「中止も無観客開催も選択肢としてありえない」とまで言っています。
安倍総理については緊急会見において

「延長や中止については、首脳会談では一切話題になっていない」とした上で
「われわれとしては、今後ともIOCと連携しながら、この感染拡大を乗り越え、オリンピックを無事予定どおり開催したい」と言っています。
つまり日本国内のキーマンについては「全員が開催を推し進めている」という状況です。
海外キーマンの発言
では海外の状況も確認してみましょう。
まずWHO=世界保健機関のテドロス事務局長です。

「今決めるのは時期尚早で、状況を見守るべきだ」と言っています。
また、IOCのバッハ会長とも電話会談を行い「状況を見守ることで一致した」と話しています。

そのIOCバッハ会長については

「WHO世界保健機関の助言に従う」と言っています。
そして…気になるトランプ大統領の発言です。

彼は今までずっと”コロナウイルスの影響は大したことはない。怖がることはない。”というスタンスでいましたが
そこから一転し、先週、緊急事態宣言を発表しました。

そして、東京オリンピックに関しても「1年延期すべきかもしれない。無観客でやるより良いだろう」というコメントをしています。
こう言った状況の中で、ギリシャでは聖火を太陽光から起こす儀式「採火式」が行われました。

その家から、聖火リレーが始まりましたがコロナウイルス の感染が拡大してきたことを受けて聖火リレーは中止になってしまいました。
というのが現状のまとめです。
東京オリンピックは中止になるのか?延期になるのか?
これからの感染の状況とキーマンの発言を踏まえた上で僕の考察としては
「延期」の可能性が高いのではないかと思っています。
IOCとアメリカの利害関係
オリンピックの規則や活動の基準を定めるオリンピック憲章というものがあり
https://www.joc.or.jp/olympism/charter/pdf/olympiccharter2019.pdf
そこでは「政治的に中立でなければならない」と定められています。
しかし、IOCの財源の多くはアメリカのテレビ局であるNBCから支払われています。

IOCからすると超大切なお客さんというわけです。
だから、アメリカの意向を完全に無視するということはあり得ないですよね。
そのアメリカではこれからさらなる感染拡大が見込まれるからこそ、緊急事態宣言まで出しているわけです。
コロナウイルスの感染を抑え込めるか?
中国が徹底した封じ込めで、都市を丸ごと閉鎖したりしても感染のピークアウトまで3ヶ月程度かかりました。(情報の信憑性については…?)
それを考えると、アメリカやヨーロッパの感染が収束に向かうのは早くても6月頃になるのではないでしょうか。
また、まだ感染が爆発的ではないアフリカ、南米、オセアニアと行った地域では
5月から7月にかけて冬のシーズンが始まります。
オリンピック開催のタイミングで、南半球で爆発的な感染をしている恐れも十分にあります。
5月末が開催を判断するギリギリの期限という話がありますから
そんな状況で世界中の選手を一か所に集めて「さぁオリンピックをやろう!」となる可能性は低いのではないでしょうか。
最終的には誰が判断するのか?
オリンピック開催の判断は最終的にだれが、いつ決めるのかというと IOC理事会が定めることになっています。そのトップはバッハ会長です。
だから、最終的にはバッハ会長が決断を下すということになりそうです。
そのバッハ会長はWHOの意見をとても尊重していますから、先ほどお伝えしたような感染の可能性を考えるとなかなか開催に踏み切ることは難しいでしょうね。
まとめ
東京オリンピックの開催が中止なり、延期になることで
日本ではまたオリンピック中止や延期ショックなどもありえそうです。
そうなると日本で働いている僕たち、生活している僕たちにとって物凄い影響を受けます。
だからこそ、世界の動きに目を向けていくことが大切なのではないかと僕は考えています。
東京オリンピック開催に関しては、最適な答えを見つけ出すことで
日本からアジアから、世界の健康と平和をアピールできるようになることを祈っています。
(4/22追記)
2021年への延期が決定しましたが、コロナウイルスが長引くことになれば、その開催すらも危ぶまれます。
特に東京においては諸外国のような”ロックダウン”は実施せず、経済活動をぎりぎりで保ちながら自粛要請で対処するという判断をしました。
これは経済活動へのダメージを少し抑える代わりに、コロナウイルス終息を長引かせる判断でもあるわけです。これが吉と出るか凶とでるか…!
追加の情報についてはまた更新なり、記事にさせて頂こうと思っています。