2019年は厳しい相場になると言われていますね。
アメリカを中心とした危機がくすぶっていたり、米中関係やブレグジットなど不安要素には事欠きません。
不安がつのると恐怖指数(VIX)というものが上昇していきます。
市場が「この先の経済はどうなっちゃうの~!?」と不安で混乱している状況ですね。
人間の心理がわかれば相場で、自分がどういう戦略をとっていくべきかの指標になります。
そこで、今回はそもそも恐怖指数(VIX)ってなに?ということろから、現状の恐怖指数(VIX)を投資家としてどう考えるべきなのか?という件について解説していきたいと思います。
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恐怖指数(VIX)とは?
恐怖指数(VIX)とは、アメリカのS&P500のボラティリティをあわらす指数です。
そういわれても中々ピンとこないと思うので「S&P500」と「ボラティリティ」という言葉を解説していきますね。
S&P500とは?
アメリカの主要取引所である「ニューヨーク証券取引所」「NASDAQ」に上場しているアメリカの大企業500銘柄の株価を元に算出される株価指数のことです。
日本経済新聞社が東証一部に上場している企業から選んだ225銘柄の平均株価を「日経平均」というように、S&P500もS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスというインデックス企業が算出しています。
ボラティリティとは?
価格変動の度合いを示す言葉です。
ボラティリティーが大きい = 価格変動が大きい
ボラティリティーが小さい = 価格変動が小さい
という意味をあらわします。
一般的にはボラティリティーが大きい商品はリスクが高く、ボラティリティーが小さい商品はリスクが低いと判断されることが多いです。
ちなみにS&P500は大企業が選ばれていることもあり、為替や仮想通貨などと比べればボラティリティは小さいといえます。
恐怖指数(VIX)のチャートで動きを見てみよう
長い期間の図ですが、ほぼほぼの期間で指数10~20くらいに収まっていますね。(図の黄色帯の部分)
ちょっとしたキッカケで25くらいまで上がることもありますが、ほとんどの時間を黄色帯くらいの中で過ごしていることになります。心地よさそうです。
ですが、市場に参加している人たちの恐怖を掻き立てるようなことがあると、黄色帯を突き抜けて30くらいまで指数が跳ね上がることがあります。
最近の恐怖指数(VIX)はどうなっているの?
こちらが本日の恐怖指数(VIX)のチャートです。やはり年末あたりから米中貿易の不安やトランプの暴走、FOMCでのパウエルFRB議長の発言などで”クリスマスショック”といわれるほど相場が乱高下しましたね。
日経平均も乱高下したことで、ダメージを受けた投資家も多かったはず。わたしもパウエル砲が直撃しました。笑
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このように、このままだと資産が無くなってしまう!逃げたほうがよいのでは?いや、でもいまロスカットしたらものすごい損失になってしまう・・・どうしたらいいんだー!?という恐怖にかられた状況だったわけです。
恐怖指数(VIX)と相場の関連性
相場は参加者心理のあらわれと言われるように、恐怖指数(VIX)と相場には非常に関係性がありそうですね。
下記は恐怖指数(VIX)と日経平均の比較チャートです。
こちらからわかることは”逆相関”ということですよね。
つまり、恐怖指数が上がると、日経平均は下がる。
恐怖指数が下がると、日経平均は上がる、ということです。逆も言えます。
では、これからの相場どうなるのでしょうか?
日経新聞の記事だとこのように”短期的には上昇のきざしがある”と分析しているわけです。
まとめ
恐怖指数(VIX)について解説させていただきました。意外と知らない指標でも意味をしっかりとひも解いていくと発見があり楽しいですよね。相場の分析もやりやすくなります。
しかし、恐怖指数(VIX)だけを見るのではなく、総合的な視点でかんがえることが大切だと思います。
その上で、なんども本ブログで繰り返しているように”予想”だけに頼るトレードは身を破滅させる可能性があるので、あくまでも、資金管理に重点をおいたトレードをオススメします。
本日は以上です。厳しい相場を乗り越えていきましょう(^^)